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審査建言

フォーミュラリー導入は医療を変えるか

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2020年1月15日号

 厚生労働省が20年度診療報酬改定を議論している中央社会保険医療協議会で、「フォーミュラリー」を作成した医療機関を評価する案を示し、話題となった。フォーミュラリーとは、医薬品の有効性や安全性などの科学的根拠や効率性などを総合的に評価して、医療機関や地域ごとに策定する医薬品の使用指針だ。良質で適正な価格を維持した標準的薬物治療を推進することを目的としている。  日本は急速に少子高齢化を迎えている。そのなかで医療費を抑制し、公的医療保険制度を持続させる観点から、政府の骨太方針において、15年から3年連続で生活習慣病に対する処方のあり方の検討の必要性が盛り込まれている。  従来、医薬品の処方はすべて医師の知識と経験に基づく判断に任されていたが、主要な疾病に対して処方をフォーミュラリー化することにより、患者...  厚生労働省が20年度診療報酬改定を議論している中央社会保険医療協議会で、「フォーミュラリー」を作成した医療機関を評価する案を示し、話題となった。フォーミュラリーとは、医薬品の有効性や安全性などの科学的根拠や効率性などを総合的に評価して、医療機関や地域ごとに策定する医薬品の使用指針だ。良質で適正な価格を維持した標準的薬物治療を推進することを目的としている。  日本は急速に少子高齢化を迎えている。そのなかで医療費を抑制し、公的医療保険制度を持続させる観点から、政府の骨太方針において、15年から3年連続で生活習慣病に対する処方のあり方の検討の必要性が盛り込まれている。  従来、医薬品の処方はすべて医師の知識と経験に基づく判断に任されていたが、主要な疾病に対して処方をフォーミュラリー化することにより、患者に

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