変革期迎えた中国医薬品業界
価格交渉で97品目成立
第33回 日本企業に求められる「攻め」の姿勢
シード・プランニング 沈友敏
2020年1月15日号
国民皆保険の日本では、医師または薬剤師は原則「厚生労働大臣が定める医薬品(保険適用)」以外の医薬品を使用してはならないとされている。その品目数は1万6000品目に上っている。一方、中国では製造販売が認められている医薬品の大半は、保険診療で使用できない。「医療保険医薬品リスト」(保険リスト)に収載されているのは2700品目(漢方が半数を占める)程度。従って、製薬企業は自社製品を保険リストに収載してもらうため、懸命に努力する。
今回は医薬品の価格交渉を通じて、新たに保険リストに収載された製品について紹介してみたい。
国家医療保障局(NHSA)は19年11月28日、価格交渉を経て、97品目を19年版の保険リストに収載した。中国では病気の治療に欠かせない薬の多くは高額のため、保険リストに収載されない。これは革新的な新薬や優れた特許製品・オリ...
国民皆保険の日本では、医師または薬剤師は原則「厚生労働大臣が定める医薬品(保険適用)」以外の医薬品を使用してはならないとされている。その品目数は1万6000品目に上っている。一方、中国では製造販売が認められている医薬品の大半は、保険診療で使用できない。「医療保険医薬品リスト」(保険リスト)に収載されているのは2700品目(漢方が半数を占める)程度。従って、製薬企業は自社製品を保険リストに収載してもらうため、懸命に努力する。
今回は医薬品の価格交渉を通じて、新たに保険リストに収載された製品について紹介してみたい。
国家医療保障局(NHSA)は19年11月28日、価格交渉を経て、97品目を19年版の保険リストに収載した。中国では病気の治療に欠かせない薬の多くは高額のため、保険リストに収載されない。これは革新的な新薬や優れた特許製品・オリジナ
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