毎年改定で財源「争奪戦」の予兆
止まらない社会保障費抑制の薬価依存
2020年2月1日号
「奇数年度の今後の行方が決まる。大事な年になる」
日本製薬団体連合会の幹部は、年頭からそう言って気を引き締める。21年度から、いよいよ薬価の毎年改定(中間年改定)が始まる。新薬の加算体系の再編など、製薬業界が求める薬価制度提案の実現には、固まったばかりの20年度改革を踏まえた22年度改革が、もちろん重要だ。だが、初めて行われる中間年改定は、21年度に限らず、今後「奇数年度」(西暦)にずっと実施される。一旦、その枠組みや手法が確立されれば、それが継続的になる点で、2年ごとの通常の薬価制度改革とは別の意味を持つ。
製薬業界はこれまで、中間年改定について「2年に1度の通常の改定とは異なる位置付けであるべき」との主張を繰り返してきた。改定規模の面から「控えめに」と求めていることになる。ところが、外部環境を考慮すると、そうもいかない...
「奇数年度の今後の行方が決まる。大事な年になる」
日本製薬団体連合会の幹部は、年頭からそう言って気を引き締める。21年度から、いよいよ薬価の毎年改定(中間年改定)が始まる。新薬の加算体系の再編など、製薬業界が求める薬価制度提案の実現には、固まったばかりの20年度改革を踏まえた22年度改革が、もちろん重要だ。だが、初めて行われる中間年改定は、21年度に限らず、今後「奇数年度」(西暦)にずっと実施される。一旦、その枠組みや手法が確立されれば、それが継続的になる点で、2年ごとの通常の薬価制度改革とは別の意味を持つ。
製薬業界はこれまで、中間年改定について「2年に1度の通常の改定とは異なる位置付けであるべき」との主張を繰り返してきた。改定規模の面から「控えめに」と求めていることになる。ところが、外部環境を考慮すると、そうもいかない事
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録