国家検定「合理化」に匙投げる都道府県
強すぎるワクチン安定供給の圧力
2020年2月1日号
厚生労働省内で、健康局のやる気に医薬・生活衛生局が気圧されている。
ワクチンの出荷前に義務付けられた、国による品質の最終チェックである「国家検定」の見直しをめぐってのことだ。
「あまりにも無駄が多い」
ワクチンの製造について議論した健康局の「研究開発および生産・流通部会」で、伊藤澄信部会長(国立病院機構本部総合研究センター長)は、現状の国家検定の仕組みを強く批判した。坂元昇委員(川崎市健康福祉局医務監)も「国家検定はボトルネックだ」「規制ありきで本当に意味があるのか」と手厳しい言葉で詰め寄る。
国家検定の担当として呼びつけられた医薬局は、縮こまるばかりだ。この日は、委員らがこれまで溜めてきた不満をぶちまけた格好だが、些か一方的な感も否めない。国家検定が、なぜそんなに不興を買っているのだ...
厚生労働省内で、健康局のやる気に医薬・生活衛生局が気圧されている。
ワクチンの出荷前に義務付けられた、国による品質の最終チェックである「国家検定」の見直しをめぐってのことだ。
「あまりにも無駄が多い」
ワクチンの製造について議論した健康局の「研究開発および生産・流通部会」で、伊藤澄信部会長(国立病院機構本部総合研究センター長)は、現状の国家検定の仕組みを強く批判した。坂元昇委員(川崎市健康福祉局医務監)も「国家検定はボトルネックだ」「規制ありきで本当に意味があるのか」と手厳しい言葉で詰め寄る。
国家検定の担当として呼びつけられた医薬局は、縮こまるばかりだ。この日は、委員らがこれまで溜めてきた不満をぶちまけた格好だが、些か一方的な感も否めない。国家検定が、なぜそんなに不興を買っているのだろう
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