医薬経済オンライン

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QOLも引き下げるBZ系薬剤

【薬害・老年症候群】過鎮静が「褥瘡」の引き金に

2020年2月1日号

 医薬経済社RISWEB限定記事「薬害・老年症候群―失われた高齢者の“尊厳”」(19年12月18日〜25日)で詳報したが、「ベンゾジアゼピン(BZ)系薬剤」の副作用である「過鎮静」「認知機能の低下」などは、自分を見失い、寝たきりにさえなりかねない。高齢者の尊厳を奪ってしまう薬剤の代表格といえる。  このため、日本老年医学会の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」では、BZ系薬剤について「長時間作用型は使用するべきでない」「可能な限り使用を控える」と強い表現で諌めている。  ところが、医療現場にはその危険性が伝わっていない。背景には、BZ系薬剤を処方する医師の知識不足のほか、動き回る入院患者を強制的に鎮静させる、いわば「拘束具」としても使われている事情が絡む。まさしく高齢者の尊厳を奪う薬剤たる所以だが、身体を傷つけて「QOL」を引き下げて...  医薬経済社RISWEB限定記事「薬害・老年症候群―失われた高齢者の“尊厳”」(19年12月18日〜25日)で詳報したが、「ベンゾジアゼピン(BZ)系薬剤」の副作用である「過鎮静」「認知機能の低下」などは、自分を見失い、寝たきりにさえなりかねない。高齢者の尊厳を奪ってしまう薬剤の代表格といえる。  このため、日本老年医学会の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」では、BZ系薬剤について「長時間作用型は使用するべきでない」「可能な限り使用を控える」と強い表現で諌めている。  ところが、医療現場にはその危険性が伝わっていない。背景には、BZ系薬剤を処方する医師の知識不足のほか、動き回る入院患者を強制的に鎮静させる、いわば「拘束具」としても使われている事情が絡む。まさしく高齢者の尊厳を奪う薬剤たる所以だが、身体を傷つけて「QOL」を引き下げている

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