医薬経済オンライン

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「出来高払い」が高額薬剤の世界標準に

遺伝子治療、現行ルールなら「根拠不明」より「拡大解釈」で

2020年2月1日号

 1月に米国で開催されたJPモルガンヘルスケア会議に登場したバイオマリンのCEOは、アデノ随伴ウイルス(AAV)を使った血友病Aの遺伝子治療薬「ヴァルロックス」を20年中に発売し、その価格は200万~300万ドル(2億~3億円台)になるとの見通しを示した。同剤は昨年12月に欧州医薬品庁(EMA)と米国食品医薬品局(FDA)に申請されている(日本では18年夏に名古屋大学病院の治験審査委員会の議題に登場している)。  欧州では昨年6月に承認されたブルーバード・バイオの遺伝子治療薬で「12歳以上のヘモグロビン異常症であるベータサラセミア症」を適応とする自家細胞移植製剤「ジンテグロ」が1月にドイツで発売され、価格は175万5000ユーロ(約2億1000万円)に設定された。年内に米国でも承認される見通しだ。同剤の24年売上げは約8億ドル(約870億円)、鎌状赤血球症の適応が追加されれば、...  1月に米国で開催されたJPモルガンヘルスケア会議に登場したバイオマリンのCEOは、アデノ随伴ウイルス(AAV)を使った血友病Aの遺伝子治療薬「ヴァルロックス」を20年中に発売し、その価格は200万~300万ドル(2億~3億円台)になるとの見通しを示した。同剤は昨年12月に欧州医薬品庁(EMA)と米国食品医薬品局(FDA)に申請されている(日本では18年夏に名古屋大学病院の治験審査委員会の議題に登場している)。  欧州では昨年6月に承認されたブルーバード・バイオの遺伝子治療薬で「12歳以上のヘモグロビン異常症であるベータサラセミア症」を適応とする自家細胞移植製剤「ジンテグロ」が1月にドイツで発売され、価格は175万5000ユーロ(約2億1000万円)に設定された。年内に米国でも承認される見通しだ。同剤の24年売上げは約8億ドル(約870億円)、鎌状赤血球症の適応が追加されれば、18

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