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医政羅針盤

働き方改革がもたらす地域医療への影響

山形大学大学院医学系研究科 医療政策学講座教授 村上正泰

2020年2月1日号

 厚生労働省は、地域医療構想と医師偏在対策、医師の働き方改革を「三位一体の改革」として進める方針を示している。かつて「三位一体の改革」という言葉は、小泉純一郎政権下の地方財政改革で用いられたことがあるが、地方自治体にとっては、あまりよい記憶が残っていない。今回の医療政策における「三位一体の改革」も、都道府県の権限と責任を強化するなかで進められており、頭を悩ます都道府県関係者のなかには、わざわざ「三位一体の改革」という言葉を使う意図を勘ぐり、不吉な予感を持つ人もいるようだ。  これらの3つの政策のうち、地域医療構想と医師偏在対策については、厚労省が示す指標や分析データなどに基づき、地域ごとにさまざまな取り組みや協議が進められていくことになっている。しかしながら、現実的には、指標の数値どおりには進みそうにない。  地域医...  厚生労働省は、地域医療構想と医師偏在対策、医師の働き方改革を「三位一体の改革」として進める方針を示している。かつて「三位一体の改革」という言葉は、小泉純一郎政権下の地方財政改革で用いられたことがあるが、地方自治体にとっては、あまりよい記憶が残っていない。今回の医療政策における「三位一体の改革」も、都道府県の権限と責任を強化するなかで進められており、頭を悩ます都道府県関係者のなかには、わざわざ「三位一体の改革」という言葉を使う意図を勘ぐり、不吉な予感を持つ人もいるようだ。  これらの3つの政策のうち、地域医療構想と医師偏在対策については、厚労省が示す指標や分析データなどに基づき、地域ごとにさまざまな取り組みや協議が進められていくことになっている。しかしながら、現実的には、指標の数値どおりには進みそうにない。  地域医療

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