乱立する基本法の「旨味」
脳卒中・循環器病対策予算に期待する面々
2020年2月15日号
日本には「基本法」と名の付く法律がおよそ50ある。古くは47年の「旧教育基本法」(06年に全改正)や55年に成立した「原子力基本法」などだ。昭和期は10にも満たなかった基本法だが、平成期に入り急増した。医療分野では、国会でがん患者であることを告白した故・山本孝史参院議員が早期成立を訴えた「がん対策基本法」を皮切りに、肝炎、アルコール健康障害、アレルギー疾患、ギャンブル等依存症の基本法が次々に登場した。そして18年、新たに「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立、昨年12月に施行された。ただ、あまり注目度は高くない。
そもそも基本法は、国の制度・政策の基本方針を示す理念法の類で、具体的な対策を盛り込んだものではなく、地味で興味も惹きにくい。中身がない法律だ。ところが、医療分野に関していえば、その基本法の成立こそが、今や学会、関係団体、患者会に...
日本には「基本法」と名の付く法律がおよそ50ある。古くは47年の「旧教育基本法」(06年に全改正)や55年に成立した「原子力基本法」などだ。昭和期は10にも満たなかった基本法だが、平成期に入り急増した。医療分野では、国会でがん患者であることを告白した故・山本孝史参院議員が早期成立を訴えた「がん対策基本法」を皮切りに、肝炎、アルコール健康障害、アレルギー疾患、ギャンブル等依存症の基本法が次々に登場した。そして18年、新たに「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立、昨年12月に施行された。ただ、あまり注目度は高くない。
そもそも基本法は、国の制度・政策の基本方針を示す理念法の類で、具体的な対策を盛り込んだものではなく、地味で興味も惹きにくい。中身がない法律だ。ところが、医療分野に関していえば、その基本法の成立こそが、今や学会、関係団体、患者会にと
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