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OBSERVER

医療データ活用基盤整備機構理事長 岡田美保子

2020年2月15日号

医療用IDの実現へ議論を――次世代医療基盤法の施行から2年近くが経ちます。医療分野のビッグデータの利活用の課題は。岡田 患者さんの診療データの研究が中心となる。レセプトデータやDPCデータは診療報酬に結び付いているので、データも収集しやすいかたちでまとまり、成果も出ている。ただ、レセプトデータに限界があるのははっきりしている。薬剤に関しては市販後調査で実績は挙げているものの、病気の経過をレセプト病名で追うのは難しい。病気の状態、治療の経過に関する情報はカルテそのものにしかない。診療データの解析が最も望まれている。 一方、診療データを用いて疫学研究しようとしても、各施設から収集するのは難しい。必要なデータを疾患ごとに集めるが、このような研究が増えると先生の負担となる。多くのデータを多くの病院から集めるのは限界。そこで医療情報の交換・共有による医療の... 医療用IDの実現へ議論を――次世代医療基盤法の施行から2年近くが経ちます。医療分野のビッグデータの利活用の課題は。岡田 患者さんの診療データの研究が中心となる。レセプトデータやDPCデータは診療報酬に結び付いているので、データも収集しやすいかたちでまとまり、成果も出ている。ただ、レセプトデータに限界があるのははっきりしている。薬剤に関しては市販後調査で実績は挙げているものの、病気の経過をレセプト病名で追うのは難しい。病気の状態、治療の経過に関する情報はカルテそのものにしかない。診療データの解析が最も望まれている。 一方、診療データを用いて疫学研究しようとしても、各施設から収集するのは難しい。必要なデータを疾患ごとに集めるが、このような研究が増えると先生の負担となる。多くのデータを多くの病院から集めるのは限界。そこで医療情報の交換・共有による医療の質

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