医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

「働き」がまるで見えぬ医務技監

新型コロナウイルス感染、厚労省医系トップの疎外感

2020年2月15日号

 四方を海に囲まれた日本は、本来ならば、ボーダーコントロールは大陸国と比して格段に易しいはずだった。ところが残念なことに、そうした「常識」が幻想に過ぎないという現実を昨年暮れごろから相次いで突き付けられている。スパイ映画さながらの脱出劇に成功したカルロス・ゴーン氏の勝ち誇った記者会見の記憶も生々しいなか、今度は、一般の渡航者を媒介とした新型コロナウイルスの国内流入を容易く許してしまった。 ゴーン氏の遁走は日本の検察並びに警察当局のメンツはつぶしたものの、一般国民の生命や財産、生活には直接影響するものではなく、突き詰めれば日産自動車というプライベートカンパニーのカネをめぐる事案である。しかし防疫は、言うまでもなく国民の公衆衛生に直結し、対応を誤れば傾国の事態にもなりかねないものであることは、古今東西の国の衰亡史のなかに事欠かない。日本が直...  四方を海に囲まれた日本は、本来ならば、ボーダーコントロールは大陸国と比して格段に易しいはずだった。ところが残念なことに、そうした「常識」が幻想に過ぎないという現実を昨年暮れごろから相次いで突き付けられている。スパイ映画さながらの脱出劇に成功したカルロス・ゴーン氏の勝ち誇った記者会見の記憶も生々しいなか、今度は、一般の渡航者を媒介とした新型コロナウイルスの国内流入を容易く許してしまった。 ゴーン氏の遁走は日本の検察並びに警察当局のメンツはつぶしたものの、一般国民の生命や財産、生活には直接影響するものではなく、突き詰めれば日産自動車というプライベートカンパニーのカネをめぐる事案である。しかし防疫は、言うまでもなく国民の公衆衛生に直結し、対応を誤れば傾国の事態にもなりかねないものであることは、古今東西の国の衰亡史のなかに事欠かない。日本が直面し

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence