医政羅針盤
いつまで続く?「必要度」の見直し
山形大学大学院医学系研究科 医療政策学講座教授 村上正泰
2020年2月15日号
20年度診療報酬改定の内容が決まった。今回の改定は、働き方改革への対応を含め、個別の診療報酬の要件や施設基準について、細かな変更がさまざま行われているものの、それほど大幅な見直しはなされていない。すなわち、微調整が目立つ改定だと言える。そうしたなかでも、これまでの診療報酬改定と同様、注目を集めることになったのは、「重症度、医療・看護必要度」の見直しである。
近年の累次の改定を通じて、7対1看護配置の病床数の削減がめざされてきた。そのための具体的な手段として、「重症度、医療・看護必要度」の項目の見直しと基準の厳格化が進められてきた。12年度改定以降、見直しが繰り返されており、もはや恒例行事と化している。18年度改定で、旧7対1入院基本料は「急性期一般入院料1」となっているが、19年10月現在で、その病床数は約34万5300床だ。前回改定前の17年1...
20年度診療報酬改定の内容が決まった。今回の改定は、働き方改革への対応を含め、個別の診療報酬の要件や施設基準について、細かな変更がさまざま行われているものの、それほど大幅な見直しはなされていない。すなわち、微調整が目立つ改定だと言える。そうしたなかでも、これまでの診療報酬改定と同様、注目を集めることになったのは、「重症度、医療・看護必要度」の見直しである。
近年の累次の改定を通じて、7対1看護配置の病床数の削減がめざされてきた。そのための具体的な手段として、「重症度、医療・看護必要度」の項目の見直しと基準の厳格化が進められてきた。12年度改定以降、見直しが繰り返されており、もはや恒例行事と化している。18年度改定で、旧7対1入院基本料は「急性期一般入院料1」となっているが、19年10月現在で、その病床数は約34万5300床だ。前回改定前の17年10月
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録