「制御不能」寸前の厚労省内部
下船職員は検査も受けずに即復帰
2020年3月1日号
2月25日。安倍晋三首相は新型コロナウイルス感染症(COVID–19)本部で、ウイルスの感染集団「クラスター」が発生しているとの認識を示した。日本政府、とりわけ厚生労働省が初期対応の失敗を認めた瞬間だった。
厚労省がまともに対策の指揮をしてこなかっただけでなく、より感染拡大を引き起こす舞台装置となる恐れも出てきた。
振り返るとチグハグな対応が続いた。2月6日発売の『週刊文春』が報じた、内閣官房の和泉洋人首相補佐官と、厚生労働省の大坪寛子大臣官房審議官の「コネクティングルーム出張」。不倫疑惑を決定付ける文春砲当日の午前10時半、省内での対策の記者会見に大坪氏本人が登壇した。
その場では“にこやか”に記者団の質問に答えた大坪氏だったが、翌日にはバッターが交代。「どうしてこの期に及んで大坪氏を出したのか」と厚労省関係者...
2月25日。安倍晋三首相は新型コロナウイルス感染症(COVID–19)本部で、ウイルスの感染集団「クラスター」が発生しているとの認識を示した。日本政府、とりわけ厚生労働省が初期対応の失敗を認めた瞬間だった。
厚労省がまともに対策の指揮をしてこなかっただけでなく、より感染拡大を引き起こす舞台装置となる恐れも出てきた。
振り返るとチグハグな対応が続いた。2月6日発売の『週刊文春』が報じた、内閣官房の和泉洋人首相補佐官と、厚生労働省の大坪寛子大臣官房審議官の「コネクティングルーム出張」。不倫疑惑を決定付ける文春砲当日の午前10時半、省内での対策の記者会見に大坪氏本人が登壇した。
その場では“にこやか”に記者団の質問に答えた大坪氏だったが、翌日にはバッターが交代。「どうしてこの期に及んで大坪氏を出したのか」と厚労省関係者も首
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