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OBSERVER

株式会社ヘリオス 代表執行役社長CEO 鍵本忠尚

2020年3月1日号

iPS細胞は「遺伝子改変」の世界へ――眼科の再生医療ベンチャーとして始まったが、がん免疫の開発品を追加しました。狙いは。鍵本 我われのこれまでの総合力を生かせると考えた。設立当時からiPS細胞を研究し、世界初の事業化に向けてスタートした。このハードルと緊張感のなか、社員は育ってきた。意識したのは、「どんな細胞をつくれば、将来のスタンダードになるのか」。免疫拒絶の少ない細胞をつくるのに、遺伝子改変技術を磨いた。「iPS細胞」と「遺伝子改変」。この2つがマッチするのが、がん免疫の領域だった。――新しい開発品は。鍵本 がん細胞を攻撃するように遺伝子改変したiPS細胞由来のNK細胞だ。我われの技術はアプリのプログラムを書き直すように、ある程度自由に細胞の遺伝子改変ができる。さらに、その細胞を大量に増やすことも。このノウハウは、1日で得られたものではない。早くからこの... iPS細胞は「遺伝子改変」の世界へ――眼科の再生医療ベンチャーとして始まったが、がん免疫の開発品を追加しました。狙いは。鍵本 我われのこれまでの総合力を生かせると考えた。設立当時からiPS細胞を研究し、世界初の事業化に向けてスタートした。このハードルと緊張感のなか、社員は育ってきた。意識したのは、「どんな細胞をつくれば、将来のスタンダードになるのか」。免疫拒絶の少ない細胞をつくるのに、遺伝子改変技術を磨いた。「iPS細胞」と「遺伝子改変」。この2つがマッチするのが、がん免疫の領域だった。――新しい開発品は。鍵本 がん細胞を攻撃するように遺伝子改変したiPS細胞由来のNK細胞だ。我われの技術はアプリのプログラムを書き直すように、ある程度自由に細胞の遺伝子改変ができる。さらに、その細胞を大量に増やすことも。このノウハウは、1日で得られたものではない。早くからこの研究

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