医薬経済オンライン

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「屋台骨」となる新薬が登場

第一三共と大日本住友はどう育てるか

2020年3月1日号

 新型コロナウイルス感染症が日本でも脅威となっている。加藤勝信厚生労働相は2月22日の会見で、治療薬として富士フイルム富山化学の「アビガン」の投与を開始したと発表した。週明けの25日、親会社の富士フイルムホールディングスの株価が急騰した。 自社が保有する医薬品が使われるというニュースに市場は敏感に反応する。2月に厚労省の薬事・食品衛生審議会が審議した新薬もその典型だろう。 2月26日の「第二部会」では、第一三共の「エンハーツ点滴静注用100㎎」(一般名=トラスツズマブ デルクステカン)の承認可否が審議された。対象疾患は「乳がん」。エンハーツは、抗HER2抗体「トラスツズマブ」に、独自のリンカーでトポイソメラーゼ阻害剤「デルクステカン」を結合させた抗体薬物複合体(ADC)。米国では、昨年12月20日に「転移性の乳がんに対する治療として2つ以上の抗HER2療法を受けたHE...  新型コロナウイルス感染症が日本でも脅威となっている。加藤勝信厚生労働相は2月22日の会見で、治療薬として富士フイルム富山化学の「アビガン」の投与を開始したと発表した。週明けの25日、親会社の富士フイルムホールディングスの株価が急騰した。 自社が保有する医薬品が使われるというニュースに市場は敏感に反応する。2月に厚労省の薬事・食品衛生審議会が審議した新薬もその典型だろう。 2月26日の「第二部会」では、第一三共の「エンハーツ点滴静注用100㎎」(一般名=トラスツズマブ デルクステカン)の承認可否が審議された。対象疾患は「乳がん」。エンハーツは、抗HER2抗体「トラスツズマブ」に、独自のリンカーでトポイソメラーゼ阻害剤「デルクステカン」を結合させた抗体薬物複合体(ADC)。米国では、昨年12月20日に「転移性の乳がんに対する治療として2つ以上の抗HER2療法を受けたHER2

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