医薬経済オンライン

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上場廃止で始まる田辺三菱の「新世界」

三菱ケミカルHDが挑む「化学」と「医薬」の融合成長

㈱薬新 井高恭彦

2020年3月1日号

 三菱ケミカルホールディングスによる田辺三菱製薬の100%子会社化が完了した。  田辺三菱は1678年創業の「田辺製薬」を源流とする超老舗の国内製薬企業。その超老舗が株式市場に掲げた看板を外す――。時代が新たなフェーズに入ったことを再認識せざるを得ない出来事だ。  05年4月以降、アステラス製薬(山之内製薬と藤沢薬品)、第一三共(三共と第一製薬)、大日本住友製薬(大日本製薬と住友製薬)、そして田辺三菱(田辺と三菱ウェルファーマ)と続いた国内企業の“統合再編”は、その後、さほどの盛り上がりを見せず、田辺三菱が行き着いた先は親会社の三菱ケミカルHDの完全子会社化だった。  もっとも、これは十分予測可能な展開でもあった。田辺三菱は07年10月に田辺と三菱ウェルファーマとの合併で誕生した。田辺を存続会社として上場を維持しながら三菱ウ...  三菱ケミカルホールディングスによる田辺三菱製薬の100%子会社化が完了した。  田辺三菱は1678年創業の「田辺製薬」を源流とする超老舗の国内製薬企業。その超老舗が株式市場に掲げた看板を外す――。時代が新たなフェーズに入ったことを再認識せざるを得ない出来事だ。  05年4月以降、アステラス製薬(山之内製薬と藤沢薬品)、第一三共(三共と第一製薬)、大日本住友製薬(大日本製薬と住友製薬)、そして田辺三菱(田辺と三菱ウェルファーマ)と続いた国内企業の“統合再編”は、その後、さほどの盛り上がりを見せず、田辺三菱が行き着いた先は親会社の三菱ケミカルHDの完全子会社化だった。  もっとも、これは十分予測可能な展開でもあった。田辺三菱は07年10月に田辺と三菱ウェルファーマとの合併で誕生した。田辺を存続会社として上場を維持しながら三菱ウェ

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