富士フイルムに近く訪れる「真の危機」
米ゼロックスと対決も、ヘルスケア事業は未熟
2020年3月1日号
1月下旬、富士フイルムホールディングス(HD)の古森重隆会長兼CEOは、蜜月関係が続く『日本経済新聞』による新春インタビューの場で、いつものように吠えてみせた。
「1兆円超を投じて(当初目論んでいた)米ゼロックスを買収する選択肢もあったが、当社は(断念するという)最適な選択をした。もっと医療分野に投資しないといけない」
記者に日立製作所の画像診断機器事業を買収する「意味」を問われると、東芝の医療機器事業をキヤノンに奪われた恨みを改めて口にしながら、傘下に収める日立メディコは海外に弱く、富士フイルムHDの海外販路を使えば「もっと伸ばせる」と自信を示すとともに、今回の買収効果などを含めて20年代半ばまでに、ヘルスケア事業を現在の倍の1兆円規模まで成長させたいと大風呂敷を広げた。
富士フイルムHDの20年3月期業績見通し...
1月下旬、富士フイルムホールディングス(HD)の古森重隆会長兼CEOは、蜜月関係が続く『日本経済新聞』による新春インタビューの場で、いつものように吠えてみせた。
「1兆円超を投じて(当初目論んでいた)米ゼロックスを買収する選択肢もあったが、当社は(断念するという)最適な選択をした。もっと医療分野に投資しないといけない」
記者に日立製作所の画像診断機器事業を買収する「意味」を問われると、東芝の医療機器事業をキヤノンに奪われた恨みを改めて口にしながら、傘下に収める日立メディコは海外に弱く、富士フイルムHDの海外販路を使えば「もっと伸ばせる」と自信を示すとともに、今回の買収効果などを含めて20年代半ばまでに、ヘルスケア事業を現在の倍の1兆円規模まで成長させたいと大風呂敷を広げた。
富士フイルムHDの20年3月期業績見通しは、
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