賛否両論
〝凪〟の改定も、すでに「次」を警戒
20年度調剤報酬改定
2020年3月1日号
20年度診療報酬改定が決まった。調剤報酬は大きな〝目玉〟のない、風も吹かない〝凪〟の改定だ。 薬価を除いた診療報酬技術料は0.55%のプラス。調剤報酬は0.16%増で、医療費ベースでは150億円程度の増額とみられる。そのなかで、今改定のポイントは「調剤料」の引き下げだった。 財務省が火を点け、日本医師会が煽り、政府方針にまで炎上した調剤料の削減。「対物業務から対人業務への構造的転換」といった大方針のなか「ハサミを使うだけの技術料」と揶揄された調剤料が、どれだけ引き下げられるかに焦点は集まった。 20年度改定では、短期処方の「日数倍数制」にまで踏み込んだ。内服薬14日以下の「7日まで=1日5点×日数」を28点に統一、「8日以降=1日4点×日数」を55点とした。これまで「1~7日」の平均算定点数が27点で、「8~14日」が61点だったことからダメージはある。さらに、すでに日数...
20年度診療報酬改定が決まった。調剤報酬は大きな〝目玉〟のない、風も吹かない〝凪〟の改定だ。 薬価を除いた診療報酬技術料は0.55%のプラス。調剤報酬は0.16%増で、医療費ベースでは150億円程度の増額とみられる。そのなかで、今改定のポイントは「調剤料」の引き下げだった。 財務省が火を点け、日本医師会が煽り、政府方針にまで炎上した調剤料の削減。「対物業務から対人業務への構造的転換」といった大方針のなか「ハサミを使うだけの技術料」と揶揄された調剤料が、どれだけ引き下げられるかに焦点は集まった。 20年度改定では、短期処方の「日数倍数制」にまで踏み込んだ。内服薬14日以下の「7日まで=1日5点×日数」を28点に統一、「8日以降=1日4点×日数」を55点とした。これまで「1~7日」の平均算定点数が27点で、「8~14日」が61点だったことからダメージはある。さらに、すでに日数倍数
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