薬のおカネを議論しよう
新型コロナウイルス論文にみる中国の高度な医学レベル
第13回
医療ガバナンス研究所医師 谷本哲也
2020年3月1日号
19年12月から中国武漢市を中心に拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID︱19)は、メディアで連日大きく取り上げられている。医師や研究者向け専門誌でも変わらない。世界の医学界で最も強い影響力を持つ米国の『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』(NEJM)や、英国の『ランセット』などでも特設ページが設けられ、最新の関連論文が数多く掲載されている。 医学専門誌といえども、読者の関心が高いトピックを好んで掲載し注目を集めようとする編集方針を持つのは、一般向けメディアと同様だ。新型コロナウイルスのような世界中で注目されるテーマであれば、NEJMやランセットの編集部が喉から手が出るほど論文を欲しがることは、日頃から誌面を読んでいれば容易に推測できる。 中国政府の対応に関しては、情報開示の不足や感染対策の遅れなどに対し、国内外から不満を訴える声が少...
19年12月から中国武漢市を中心に拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID︱19)は、メディアで連日大きく取り上げられている。医師や研究者向け専門誌でも変わらない。世界の医学界で最も強い影響力を持つ米国の『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』(NEJM)や、英国の『ランセット』などでも特設ページが設けられ、最新の関連論文が数多く掲載されている。 医学専門誌といえども、読者の関心が高いトピックを好んで掲載し注目を集めようとする編集方針を持つのは、一般向けメディアと同様だ。新型コロナウイルスのような世界中で注目されるテーマであれば、NEJMやランセットの編集部が喉から手が出るほど論文を欲しがることは、日頃から誌面を読んでいれば容易に推測できる。 中国政府の対応に関しては、情報開示の不足や感染対策の遅れなどに対し、国内外から不満を訴える声が少な
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