平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
毎年発生する平時医療の破綻
第95回
愛知医科大学 非常勤講師 照井資規
2020年3月1日号
現実に日本の医療体制が破綻してしまう危機が迫ってきた。今回は緊急で、新型肺炎流行を契機に日本がすべきことについて述べる。
WHO(世界保健機関)は2月11日、新型コロナウイルスの名称をSARS–CoV–2(※)、それにより引き起こされる疾患の正式名称をCOVID–19と定めた。日本の対応については批判的な報道が相次いでいる。2月19日の時点で筆者は、海外の国際空港で日本から来たことから入国を拒否されそうになったり、世界では日本全土で大流行しているかのように認識されたりしたといった声を海外旅行者の何人もから聞いた。
表1のように、政府は2月18日以降、PCR検査能力を1日1000件以上と、これまでの倍に増やす体制にしたが、現場からは「人手が足りない」「大流行にはとても足りない」との声が出ている。
日本は人口あたりの病床数や医...
現実に日本の医療体制が破綻してしまう危機が迫ってきた。今回は緊急で、新型肺炎流行を契機に日本がすべきことについて述べる。
WHO(世界保健機関)は2月11日、新型コロナウイルスの名称をSARS–CoV–2(※)、それにより引き起こされる疾患の正式名称をCOVID–19と定めた。日本の対応については批判的な報道が相次いでいる。2月19日の時点で筆者は、海外の国際空港で日本から来たことから入国を拒否されそうになったり、世界では日本全土で大流行しているかのように認識されたりしたといった声を海外旅行者の何人もから聞いた。
表1のように、政府は2月18日以降、PCR検査能力を1日1000件以上と、これまでの倍に増やす体制にしたが、現場からは「人手が足りない」「大流行にはとても足りない」との声が出ている。
日本は人口あたりの病床数や医療
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