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最近の中医協のあり方に疑問を持つ
2020年3月1日号
令和初の診療報酬改定に関する中央社会保険医療協議会の審議は、2月7日の総会で会長から厚生労働相への答申をもって終了した。答申を終えて、恒例の各側の代表者から総括的コメントがあった。ともに真摯な議論を行ったこと、膨大な資料作成や万全の準備をした事務局への謝意をいつもと同様に述べたが、自画自賛に聞こえた。また、会長から「とことん議論を尽くした」との趣旨の発言があったことには少し驚かされた。当日の総会はわずか30分程度で閉会した。 そもそも、この種の審議会で、「真摯な議論」は当然のことであり、それを自己評価することに興ざめした。また、事務局を労うことは、常識だとしても、毎度、必要以上の感謝の意を表明するのはどうか。 事務局である保険局医療課の最大にして重要な仕事は「2年に1度の診療報酬改定」である。資料が膨大だろうが、開催準備が大変だろうが、それ...
令和初の診療報酬改定に関する中央社会保険医療協議会の審議は、2月7日の総会で会長から厚生労働相への答申をもって終了した。答申を終えて、恒例の各側の代表者から総括的コメントがあった。ともに真摯な議論を行ったこと、膨大な資料作成や万全の準備をした事務局への謝意をいつもと同様に述べたが、自画自賛に聞こえた。また、会長から「とことん議論を尽くした」との趣旨の発言があったことには少し驚かされた。当日の総会はわずか30分程度で閉会した。 そもそも、この種の審議会で、「真摯な議論」は当然のことであり、それを自己評価することに興ざめした。また、事務局を労うことは、常識だとしても、毎度、必要以上の感謝の意を表明するのはどうか。 事務局である保険局医療課の最大にして重要な仕事は「2年に1度の診療報酬改定」である。資料が膨大だろうが、開催準備が大変だろうが、それらを
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