医薬経済オンライン

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感染拡大「新型肺炎」  露呈した「ご都合主義」の感染症対策

既知のウイルス「インフルエンザ」への低い意識

2020年3月15日号

「未知のウイルスの封じ込めに必死になるのは当然なんだけど、相変わらず軽視されているなぁ」  2月17日。日本国内でも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がりつつあった最中、国立感染症研究所のある職員は同日に厚生労働省が発表した資料を、不満げに見つめていた。  タイトルは、新型コロナに関する「相談・受診の目安」。「発熱などの風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み外出を控える」といった初歩的な考え方に加え、「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く」場合には、自治体の電話相談窓口に連絡するよう求めたものだ。受診は、相談窓口から「勧められた医療機関」に限定すべきとし、複数の医療機関の受診は「控えて」と周知した。  要するに、新型コロナに怯える国民が医療機関に殺到するのを防ぐ「受診抑制」の意... 「未知のウイルスの封じ込めに必死になるのは当然なんだけど、相変わらず軽視されているなぁ」  2月17日。日本国内でも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がりつつあった最中、国立感染症研究所のある職員は同日に厚生労働省が発表した資料を、不満げに見つめていた。  タイトルは、新型コロナに関する「相談・受診の目安」。「発熱などの風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み外出を控える」といった初歩的な考え方に加え、「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く」場合には、自治体の電話相談窓口に連絡するよう求めたものだ。受診は、相談窓口から「勧められた医療機関」に限定すべきとし、複数の医療機関の受診は「控えて」と周知した。  要するに、新型コロナに怯える国民が医療機関に殺到するのを防ぐ「受診抑制」の意味合

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