医薬経済オンライン

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感染拡大「新型肺炎」  世界的に流行する「もうひとつの病」

史上初の世界「大インフォデミック」との闘い

神戸市議会議員・元国会議員政策秘書 岡田裕二

2020年3月15日号

 新型コロナウイルスが世界を席巻するなか、偽のニュースも氾濫している。世界保健機関(WHO)は2月2日、偽のニュースが横行する現状を示すために「インフォメーション」(information・情報)と「エピデミック」(epidemic・伝染病)を合わせた「インフォデミック」(infodemic)、すなわち「情報伝染病」という用語まで持ち出して、「公衆衛生上のリスクをもたらす、もうひとつの病」と闘い抜く決意を示した。  有名な偽ニュースの例としては、「中国からの宅配物や郵便物を受け取ると感染する」というものがある。実際は、箱や封筒の表面では、ウイルスは長生きできないため、危険性はほとんどない。  ウイルスとの闘いに全力を傾けなければならないなか、偽ニュースのために混乱を来して、不必要な労力が注がれている。米国の外交専門誌『フォーリン・ポリシー』は、「新...  新型コロナウイルスが世界を席巻するなか、偽のニュースも氾濫している。世界保健機関(WHO)は2月2日、偽のニュースが横行する現状を示すために「インフォメーション」(information・情報)と「エピデミック」(epidemic・伝染病)を合わせた「インフォデミック」(infodemic)、すなわち「情報伝染病」という用語まで持ち出して、「公衆衛生上のリスクをもたらす、もうひとつの病」と闘い抜く決意を示した。  有名な偽ニュースの例としては、「中国からの宅配物や郵便物を受け取ると感染する」というものがある。実際は、箱や封筒の表面では、ウイルスは長生きできないため、危険性はほとんどない。  ウイルスとの闘いに全力を傾けなければならないなか、偽ニュースのために混乱を来して、不必要な労力が注がれている。米国の外交専門誌『フォーリン・ポリシー』は、「新型

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