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眺望 医薬街道

自己負担引き上げが目白押し

近藤正觀

2020年3月15日号

 厚生労働省が2月27日の社会保障審議会医療保険部会に示したデータによると、団塊の世代が後期高齢者入りする22年以降の75歳以上の人口伸び率は、22年が4.1%、23年が4.2%、24年が3.9%と、65歳以上の平均0.3%と比較しても突出していることは一目瞭然だ。 逆に75歳以上の人口が伸びるこの3~5年間を乗り切れば後期高齢者の医療をめぐる問題や医療保険財政が改善されると想像できる。政府の「全世代型社会保障検討会議」の中間報告では、検討項目として、①後期高齢者の自己負担のあり方、②大病院への患者集中を防ぎ、かかりつけ医機能の強化のための定額負担の拡大―が挙がった。このほか、「薬剤負担の引き上げ」をめざし、外国の薬剤負担の仕組み(薬剤の種類に応じた保険償還率や一定金額までは全額自己負担)を検討すべきとしている。 団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者になる25年の後期高齢...  厚生労働省が2月27日の社会保障審議会医療保険部会に示したデータによると、団塊の世代が後期高齢者入りする22年以降の75歳以上の人口伸び率は、22年が4.1%、23年が4.2%、24年が3.9%と、65歳以上の平均0.3%と比較しても突出していることは一目瞭然だ。 逆に75歳以上の人口が伸びるこの3~5年間を乗り切れば後期高齢者の医療をめぐる問題や医療保険財政が改善されると想像できる。政府の「全世代型社会保障検討会議」の中間報告では、検討項目として、①後期高齢者の自己負担のあり方、②大病院への患者集中を防ぎ、かかりつけ医機能の強化のための定額負担の拡大―が挙がった。このほか、「薬剤負担の引き上げ」をめざし、外国の薬剤負担の仕組み(薬剤の種類に応じた保険償還率や一定金額までは全額自己負担)を検討すべきとしている。 団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者になる25年の後期高齢者人

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