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平時医療体制の破綻に備える 〜電光石火こそ最良の有事医療〜

世界と真逆の人命保護方針

第96回

愛知医科大学 非常勤講師 照井資規

2020年3月15日号

 日本の人命保護方針は世界と真逆の方向を向いている。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大対策はもちろんのこと、化学災害・テロ発生時の現場対応者による解毒剤自動注射器使用や心肺脳蘇生、止血など、国民の誰もが行うべき救命手当に至るまで共通して見られる。  ほかの先進国は、最速かつ最悪の事態に対応できる策を講じ、事態が判明するに従って修正していくが、日本の場合はこれとは真逆で、判明した事象に対し、徐々に策を講じていくために、対応が遅きに失し、受動的対処に陥っている。  これは日本の稟議書文化による意思決定の遅さの影響もあるだろうが、このままでは経済的損失に加え、国際的な信頼まで失ってしまうだろう。  日本の人命保護方針は世界と真逆の方向を向いている。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大対策はもちろんのこと、化学災害・テロ発生時の現場対応者による解毒剤自動注射器使用や心肺脳蘇生、止血など、国民の誰もが行うべき救命手当に至るまで共通して見られる。  ほかの先進国は、最速かつ最悪の事態に対応できる策を講じ、事態が判明するに従って修正していくが、日本の場合はこれとは真逆で、判明した事象に対し、徐々に策を講じていくために、対応が遅きに失し、受動的対処に陥っている。  これは日本の稟議書文化による意思決定の遅さの影響もあるだろうが、このままでは経済的損失に加え、国際的な信頼まで失ってしまうだろう。

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