医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

感染拡大「新型肺炎」 「新型コロナ検査」極論展開したテレビ関係者は猛省すべき

第106回

2020年3月15日号

 このところ、テレビのニュースやワイドショーを見るたびに嫌な気持ちになる。新型コロナウイルスに関して、エキセントリックな報道が目立ったからだ。 とくに酷かったのが、某局の朝のワイドショーだ。「肺炎を重症化させないためには、早期発見早期治療が不可欠だ」「軽症者でも希望者全員にPCR検査ができる態勢を拡充すべき」といった主張を、コメンテーターやゲストの医師らが執拗に繰り返していた。 韓国が1日に5000件もPCR検査をやっているのに、日本の検査数が増えないのは、「政府が感染者数を低く見せるために抑えているのではないか」「感染研(国立感染症研究所)がデータを掌握しようと妨害している」といった陰謀論まで飛び交っていた。 これに対し、感染症専門医やEBMに詳しい医師らが反発。「PCR検査は感度が30~70%と高くない。もし軽症者に検査して『陰性だから安心』と誤解された...  このところ、テレビのニュースやワイドショーを見るたびに嫌な気持ちになる。新型コロナウイルスに関して、エキセントリックな報道が目立ったからだ。 とくに酷かったのが、某局の朝のワイドショーだ。「肺炎を重症化させないためには、早期発見早期治療が不可欠だ」「軽症者でも希望者全員にPCR検査ができる態勢を拡充すべき」といった主張を、コメンテーターやゲストの医師らが執拗に繰り返していた。 韓国が1日に5000件もPCR検査をやっているのに、日本の検査数が増えないのは、「政府が感染者数を低く見せるために抑えているのではないか」「感染研(国立感染症研究所)がデータを掌握しようと妨害している」といった陰謀論まで飛び交っていた。 これに対し、感染症専門医やEBMに詳しい医師らが反発。「PCR検査は感度が30~70%と高くない。もし軽症者に検査して『陰性だから安心』と誤解されたら

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