OBSERVER
株式会社AGREE CEO 伊藤俊一郎
2020年3月15日号
「脱病院化」から考える医療者の仕事――在宅医療や老人ホーム事業から、遠隔医療事業を立ち上げた経緯は。伊藤 もともとは心臓外科医として急性期病院を中心に働く勤務医だったが、在院日数が診療報酬改定のたびに短くなっていくのを目の当たりにした。ホスピタルにはないホスピタリティが必要だと思い、起業して在宅を始めると、病院で行える治療は自宅でもほとんど行えることを知った。医療の「脱病院化」を、通院可能な若い人にも提供するには、スマートフォンを用いた医療相談で、ヘルスリテラシーやセルフメディケーションに医師がもっと関わることがよいのではないかと着想した。――在宅医療や遠隔医療の活用を通じて、「持続的な皆保険制度をアップデートする」ことが目標だと仰っています。伊藤 25年には医療費が50兆円を超えるとみられているなかで、いまの延長線上の医療制度で持続可能というこ...
「脱病院化」から考える医療者の仕事――在宅医療や老人ホーム事業から、遠隔医療事業を立ち上げた経緯は。伊藤 もともとは心臓外科医として急性期病院を中心に働く勤務医だったが、在院日数が診療報酬改定のたびに短くなっていくのを目の当たりにした。ホスピタルにはないホスピタリティが必要だと思い、起業して在宅を始めると、病院で行える治療は自宅でもほとんど行えることを知った。医療の「脱病院化」を、通院可能な若い人にも提供するには、スマートフォンを用いた医療相談で、ヘルスリテラシーやセルフメディケーションに医師がもっと関わることがよいのではないかと着想した。――在宅医療や遠隔医療の活用を通じて、「持続的な皆保険制度をアップデートする」ことが目標だと仰っています。伊藤 25年には医療費が50兆円を超えるとみられているなかで、いまの延長線上の医療制度で持続可能ということは
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