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医政羅針盤

診療報酬改定と外来機能分化の行方

山形大学大学院医学系研究科 医療政策学講座教授 村上正泰

2020年3月15日号

 医療提供体制改革では、入院だけではなく、外来についても、機能分化が推進されている。とは言っても、地域医療構想の実現に向けた協議や、7対1の要件厳格化などが進められてきた入院と比較すると、これまでのところ、外来ではそれほど多くの施策は講じられていない。20年度診療報酬改定でも、外来機能分化の方向性が打ち出されているものの、新鮮味のある内容とはなっていない。  2月28日に開催された厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」では、3月中に外来に関する集中的な検討を進め、4月に中間取りまとめを行うとの方針が示された。診療報酬上の措置に限らず、今後の外来医療のあり方については、そこでの議論の行方を注視しなければならないが、本稿では、20年度改定による具体的対応について、評価することとしたい。  紹介なしで大病院を受診した場合に...  医療提供体制改革では、入院だけではなく、外来についても、機能分化が推進されている。とは言っても、地域医療構想の実現に向けた協議や、7対1の要件厳格化などが進められてきた入院と比較すると、これまでのところ、外来ではそれほど多くの施策は講じられていない。20年度診療報酬改定でも、外来機能分化の方向性が打ち出されているものの、新鮮味のある内容とはなっていない。  2月28日に開催された厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」では、3月中に外来に関する集中的な検討を進め、4月に中間取りまとめを行うとの方針が示された。診療報酬上の措置に限らず、今後の外来医療のあり方については、そこでの議論の行方を注視しなければならないが、本稿では、20年度改定による具体的対応について、評価することとしたい。  紹介なしで大病院を受診した場合につ

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