流体技術を基盤に着実に成長 | 医薬経済オンライン

機器企業の経営診断（日機装）

流体技術を基盤に着実に成長

「海外強化」も成長の武器に

2020年3月15日号

　日機装の事業は工業部門（インダストリアル、精密機器、航空宇宙）と医療部門で構成しているが、双方ともに優れた流体技術を駆使して開発した独自製品を展開、さらに海外企業の買収による事業強化も進めている。内外に独自分野で強固な基盤構築が進み着実に成長している異色の企業だ。　工業部門は工業用各種精密ポンプが中心だが、化学用精密ポンプなどでトップシェアを確保している。10年にオイル・ガス用ポンプでトップの独LEWA、17年には液化天然ガス（LNG）関連機器で世界トップレベルの米クライオジェニック・インダストリーズ（CI）グループを買収するなど海外事業を強化してきた。精密機器、航空宇宙分野も手掛けており、18年には宮崎県とベトナムに材料・部品の専門工場を建設している。　医療部門は67年に人工腎臓の輸入販売を開始、75年には国産初の血液透析装置... 　日機装の事業は工業部門（インダストリアル、精密機器、航空宇宙）と医療部門で構成しているが、双方ともに優れた流体技術を駆使して開発した独自製品を展開、さらに海外企業の買収による事業強化も進めている。内外に独自分野で強固な基盤構築が進み着実に成長している異色の企業だ。　工業部門は工業用各種精密ポンプが中心だが、化学用精密ポンプなどでトップシェアを確保している。10年にオイル・ガス用ポンプでトップの独LEWA、17年には液化天然ガス（LNG）関連機器で世界トップレベルの米クライオジェニック・インダストリーズ（CI）グループを買収するなど海外事業を強化してきた。精密機器、航空宇宙分野も手掛けており、18年には宮崎県とベトナムに材料・部品の専門工場を建設している。　医療部門は67年に人工腎臓の輸入販売を開始、75年には国産初の血液透析装置の

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