医薬経済オンライン

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現場が望む社会保障制度

障害者と高齢者の狭間で起きる「65歳の壁」を考える

第59回

ニッセイ基礎研究所主任研究員 三原 岳

2020年4月1日号

「65歳の壁」という言葉を聞いたことがあるだろうか。障害者が65歳を迎えると、障害者福祉サービスではなく、介護保険サービスが優先される結果、生活に支障が出ることを指す。近年、介護・福祉現場では「壁」の存在が問題視されるようになっており、障害者の訴えで自治体が裁判で敗れるケースも生まれている。  さらに「壁」の遠因として、▼「自立」という言葉の意味が障害者福祉と高齢者福祉で異なる点、▼税方式(社会扶助方式)よりも社会保険を優先させる点――といった問題点も内在している。今回は福祉の現場で起きている「65歳の壁」の実態や背景を探る。 「65歳の壁」という言葉を聞いたことがあるだろうか。障害者が65歳を迎えると、障害者福祉サービスではなく、介護保険サービスが優先される結果、生活に支障が出ることを指す。近年、介護・福祉現場では「壁」の存在が問題視されるようになっており、障害者の訴えで自治体が裁判で敗れるケースも生まれている。  さらに「壁」の遠因として、▼「自立」という言葉の意味が障害者福祉と高齢者福祉で異なる点、▼税方式(社会扶助方式)よりも社会保険を優先させる点――といった問題点も内在している。今回は福祉の現場で起きている「65歳の壁」の実態や背景を探る。

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