医薬経済オンライン

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薬のおカネを議論しよう

大手製薬企業は儲け過ぎ?

第15回

医療ガバナンス研究所医師 谷本哲也

2020年4月1日号

 大手製薬企業の日本法人本社ビルに入ったことが何度かある。訪問して驚くのはその豪壮さだ。都内の一等地に屹立するピカピカの高層ビルに入ると、立派なスーツに身を包んだエリート社員に清潔なオフィスへと導かれる。かたや私は、毎日くたびれた白衣を着て、コロナウイルスにいつ感染しても不思議ではない狭い診察室で日がな一日働いている。しがない内科医から見ると羨ましい限りだ。 実際、大手製薬企業の利益率の高さは国内外で昔から噂されていた。しかし、他にも儲かっている業種は大手IT企業を始めとしていくつもある。また、資本主義社会で勝ち抜き、収益を追求する必要があるのは製薬企業とて例外ではない。必須医薬品を安定供給し、革新的新薬開発をめざすための利潤だという大義名分もあり当然だ、という見方もある。 どこまでが正当な儲けと言えるのか難しい問題だが、そのような疑問に...  大手製薬企業の日本法人本社ビルに入ったことが何度かある。訪問して驚くのはその豪壮さだ。都内の一等地に屹立するピカピカの高層ビルに入ると、立派なスーツに身を包んだエリート社員に清潔なオフィスへと導かれる。かたや私は、毎日くたびれた白衣を着て、コロナウイルスにいつ感染しても不思議ではない狭い診察室で日がな一日働いている。しがない内科医から見ると羨ましい限りだ。 実際、大手製薬企業の利益率の高さは国内外で昔から噂されていた。しかし、他にも儲かっている業種は大手IT企業を始めとしていくつもある。また、資本主義社会で勝ち抜き、収益を追求する必要があるのは製薬企業とて例外ではない。必須医薬品を安定供給し、革新的新薬開発をめざすための利潤だという大義名分もあり当然だ、という見方もある。 どこまでが正当な儲けと言えるのか難しい問題だが、そのような疑問に対す

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