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OBSERVER

桃太郎源株式会社代表取締役 塩見均

2020年4月1日号

開発するなら日本より海外――国内でがんの遺伝子治療を開発する数少ないベンチャーです。塩見 仕組みは、がんを自滅に追い込む遺伝子をがん細胞に強制的に発現させる。遺伝子はがん抑制遺伝子のひとつ「REIC」で、ベクターはアデノウイルスを使う。現在、臨床段階にある。遺伝子治療は新薬の登場もあり、ここ4年ほど注目を浴びるようになった。それまでは、99年に米国で遺伝子治療を受けた患者が亡くなった「ゲルシンガー事件」が原因で、長く研究が低迷していた。――なぜ、本社が岡山に。塩見 REICを発見したのが、岡山大学の難波正義名誉教授。00年のことだ。その後、現在も開発の中心を担う同大の公文裕巳教授の主導で、05年に遺伝子治療への応用を確認し、07年に桃太郎源が立ち上がった。きっと岡山だから、うまくいった。というのも、都会はトレンドに流されがち。遺伝子治療が低迷していた当時なら、... 開発するなら日本より海外――国内でがんの遺伝子治療を開発する数少ないベンチャーです。塩見 仕組みは、がんを自滅に追い込む遺伝子をがん細胞に強制的に発現させる。遺伝子はがん抑制遺伝子のひとつ「REIC」で、ベクターはアデノウイルスを使う。現在、臨床段階にある。遺伝子治療は新薬の登場もあり、ここ4年ほど注目を浴びるようになった。それまでは、99年に米国で遺伝子治療を受けた患者が亡くなった「ゲルシンガー事件」が原因で、長く研究が低迷していた。――なぜ、本社が岡山に。塩見 REICを発見したのが、岡山大学の難波正義名誉教授。00年のことだ。その後、現在も開発の中心を担う同大の公文裕巳教授の主導で、05年に遺伝子治療への応用を確認し、07年に桃太郎源が立ち上がった。きっと岡山だから、うまくいった。というのも、都会はトレンドに流されがち。遺伝子治療が低迷していた当時なら、誰

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