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「教育と医療」その問題点を探る
2020年4月1日号
「日本の社会制度で世界に誇れるものが2つある。ひとつは義務教育を根幹とする教育制度。もうひとつは国民皆保険を柱に据えた医療保険制度」と日本の政治家や役人は胸を張る。しかし、2つの社会制度システムは、随所に綻びが見られ、多くの問題が未解決のまま積み残されている。「教育と医療」に関する諸制度は、現在のみならず将来の国のあり方を大きく決定付けるため、これらの制度を不断に点検し、その結果を検証し、必要な改革や改正を迅速に行う必要がある。この2つの制度は多くの共通点を持っている。 教育分野では、以前から「教育崩壊」なる言葉で語られ、荒れる学校、学級崩壊、学力低下、不登校、いじめなど多くの深刻な問題が起きていた。日本の教育の現状は、これら大きな問題を抱えているにもかかわらず、偏差値偏重と受験競争、学習指導要領と塾にお任せの授業、教職員のレベル低下など、...
「日本の社会制度で世界に誇れるものが2つある。ひとつは義務教育を根幹とする教育制度。もうひとつは国民皆保険を柱に据えた医療保険制度」と日本の政治家や役人は胸を張る。しかし、2つの社会制度システムは、随所に綻びが見られ、多くの問題が未解決のまま積み残されている。「教育と医療」に関する諸制度は、現在のみならず将来の国のあり方を大きく決定付けるため、これらの制度を不断に点検し、その結果を検証し、必要な改革や改正を迅速に行う必要がある。この2つの制度は多くの共通点を持っている。 教育分野では、以前から「教育崩壊」なる言葉で語られ、荒れる学校、学級崩壊、学力低下、不登校、いじめなど多くの深刻な問題が起きていた。日本の教育の現状は、これら大きな問題を抱えているにもかかわらず、偏差値偏重と受験競争、学習指導要領と塾にお任せの授業、教職員のレベル低下など、い
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