医薬経済オンライン

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取り残された「元ワクチン先進国」日本

新型コロナウイルス対策で「開発レース」激化も

2020年4月15日号

 新型コロナウイルスとの戦いに、治療薬と並んで必要とされるのがワクチンだ。開発できれば、世界中で販売できる「覇権」をめぐり、すでに世界規模の開発レースが始まっている。ところが、日本の製薬企業の多くは「スタート地点」にすら立っていない。  いま、開発レースの先頭を走るのは米国マサチューセッツに本社を置くモデルナだ。サイトメガロウイルスやジカ熱などのワクチンを開発するバイオベンチャーで、この技術基盤を生かして早々に新型コロナウイルスのワクチン候補を開発した。3月16日に臨床入りを果たした。  また、米ジョンソン&ジョンソンは大手ならではのスケールメリットを見せる。「9月までに臨床入りし、来年初めにも使用できるようにする」と発表。研究開発費は外部機関と共同で1000億円超を投入し、米国人口の3倍以上となる「10億回分を超えるワクチン...  新型コロナウイルスとの戦いに、治療薬と並んで必要とされるのがワクチンだ。開発できれば、世界中で販売できる「覇権」をめぐり、すでに世界規模の開発レースが始まっている。ところが、日本の製薬企業の多くは「スタート地点」にすら立っていない。  いま、開発レースの先頭を走るのは米国マサチューセッツに本社を置くモデルナだ。サイトメガロウイルスやジカ熱などのワクチンを開発するバイオベンチャーで、この技術基盤を生かして早々に新型コロナウイルスのワクチン候補を開発した。3月16日に臨床入りを果たした。  また、米ジョンソン&ジョンソンは大手ならではのスケールメリットを見せる。「9月までに臨床入りし、来年初めにも使用できるようにする」と発表。研究開発費は外部機関と共同で1000億円超を投入し、米国人口の3倍以上となる「10億回分を超えるワクチンを

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