医薬経済オンライン

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アビガンが「制御不能」となる日

前のめりの安倍政権こそが「リスク」

2020年4月15日号

「特効薬」という言葉にはいつの世も、甘美な夢とともに茶匙一杯ほどの不安が同居している。その薬の名が医療関係者の間だけで流通している間はまだしも、世間一般に伝播するようになるとたちまち夢をもとに物語がつくられ、不安を揺籠としてノイズも纏うようになる。古くはストレプトマイシン、近年では「プログラフ」や「イレッサ」といった名前が浮かんでくる。そして、日本における目下の代表格は「アビガン」だという点で、異論は少ない。  一般名はファビピラビル。旧富山化学(現富士フイルム富山化学)と白木公康・富山大学名誉教授が共同で研究開発したこのプロドラッグは、周知のとおり、商業的には「死んだ」薬のはずだった。  T705と開発コードで呼ばれていた時分は、間違いなく富山化学並びに提携していた大正製薬、富士フイムルホールディングスからは「期待の... 「特効薬」という言葉にはいつの世も、甘美な夢とともに茶匙一杯ほどの不安が同居している。その薬の名が医療関係者の間だけで流通している間はまだしも、世間一般に伝播するようになるとたちまち夢をもとに物語がつくられ、不安を揺籠としてノイズも纏うようになる。古くはストレプトマイシン、近年では「プログラフ」や「イレッサ」といった名前が浮かんでくる。そして、日本における目下の代表格は「アビガン」だという点で、異論は少ない。  一般名はファビピラビル。旧富山化学(現富士フイルム富山化学)と白木公康・富山大学名誉教授が共同で研究開発したこのプロドラッグは、周知のとおり、商業的には「死んだ」薬のはずだった。  T705と開発コードで呼ばれていた時分は、間違いなく富山化学並びに提携していた大正製薬、富士フイムルホールディングスからは「期待の新薬

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