医薬経済オンライン

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薬のおカネを議論しよう

先駆者オーストラリアの高い透明性

第16回

医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦

2020年4月15日号

 今回は、オーストラリアにおける製薬マネーの公開体制について紹介したい。実は同国が製薬マネーの公開を開始したのは07年と欧米諸国よりも早い。主導したのは、オーストラリアの業界団体に当たるMedicines Australiaである。実施主体という意味で、日本やイギリスの体制に類似している。 しかし、オーストラリアの製薬マネー公開体制で特筆すべきなのは、医療者に支払われた謝金について、非常に透明性が高い仕組みが確立されている点だ。Medicines Australiaに所属する製薬企業から医療者に支払われた過去3年間の謝金データは、1ヵ所に統合したかたちで公開されているのである。ぜひ、Medicines Australiaのウェブサイトに存在するデータベースを訪問してほしい(https://www.disclosureaustralia.com.au/)。 公開されている項目も多岐にわたる。具体的には、医療者の名前、所属機関、職業のほか...  今回は、オーストラリアにおける製薬マネーの公開体制について紹介したい。実は同国が製薬マネーの公開を開始したのは07年と欧米諸国よりも早い。主導したのは、オーストラリアの業界団体に当たるMedicines Australiaである。実施主体という意味で、日本やイギリスの体制に類似している。 しかし、オーストラリアの製薬マネー公開体制で特筆すべきなのは、医療者に支払われた謝金について、非常に透明性が高い仕組みが確立されている点だ。Medicines Australiaに所属する製薬企業から医療者に支払われた過去3年間の謝金データは、1ヵ所に統合したかたちで公開されているのである。ぜひ、Medicines Australiaのウェブサイトに存在するデータベースを訪問してほしい(https://www.disclosureaustralia.com.au/)。 公開されている項目も多岐にわたる。具体的には、医療者の名前、所属機関、職業のほか、支

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