医薬経済オンライン

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事態はさらに深刻となる「治験中断」

新型コロナ治療薬・ワクチン開発が優先

2020年5月1日号

 東の薬種問屋街として知られる日本橋本町界隈でも、赤ちょうちんの灯はすっかり消えてしまった。 4月22日に新型コロナウイルス感染症(COVID―19)対策専門家会議が開いた会見で、北海道大学の西浦博教授は感染の収束の見通しをこう話す。「向こう1年間はこの流行とは多かれ少なかれ付き合っていかなければならないと考えている」 飲食業のほか、あらゆる業界が打撃を被っている。日本のお家芸である自動車でさえ部品調達の支障や需要低迷で、生産停止に追い込まれた。いよいよ景気悪化による人員削減も現実味を帯びてきた。 製薬業界はといえば、治療薬やワクチンの開発に傾注している。富士フイルムの「アビガン」のように既存薬に活路を見出すほか、武田薬品や米CSLなど血液製剤メーカー6社が一致団結し、高度免疫グロブリン製剤の開発をめざす試みも始まっている。また、長年ワクチン市場で競う...  東の薬種問屋街として知られる日本橋本町界隈でも、赤ちょうちんの灯はすっかり消えてしまった。 4月22日に新型コロナウイルス感染症(COVID―19)対策専門家会議が開いた会見で、北海道大学の西浦博教授は感染の収束の見通しをこう話す。「向こう1年間はこの流行とは多かれ少なかれ付き合っていかなければならないと考えている」 飲食業のほか、あらゆる業界が打撃を被っている。日本のお家芸である自動車でさえ部品調達の支障や需要低迷で、生産停止に追い込まれた。いよいよ景気悪化による人員削減も現実味を帯びてきた。 製薬業界はといえば、治療薬やワクチンの開発に傾注している。富士フイルムの「アビガン」のように既存薬に活路を見出すほか、武田薬品や米CSLなど血液製剤メーカー6社が一致団結し、高度免疫グロブリン製剤の開発をめざす試みも始まっている。また、長年ワクチン市場で競う英グ

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