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眺望 医薬街道

人工呼吸器の優先審査決断した厚労省

近藤正觀

2020年5月1日号

 厚生労働省は4月13日、「人工呼吸器」に関して申請後は優先して審査するとの通知を発出した。3日前の10日には人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)など新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)患者に必要となることが予想される医療機器について、廃棄せず適切に保管することを求めていたが、急増する感染患者への対応のため、人工呼吸器に関して医薬品・医療機器法の優先審査の対象とした。 国内の人工呼吸器は約2万2000台、ECMOは約1400台あるといわれているが、感染が爆発的に拡大するオーバーシュートが起きると現有では足りないとして、厚労省は医療機器業界やほかの精密産業に増産を要請していた。 COVIDー19の治療は手探り状態だ。感染力は強いとされ、あっという間に重症化し短時間で死亡するケースも出ている。肺炎が悪化した場合に欠かせないのが人工呼吸器で、自力では呼吸が苦しく酸素マ...  厚生労働省は4月13日、「人工呼吸器」に関して申請後は優先して審査するとの通知を発出した。3日前の10日には人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)など新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)患者に必要となることが予想される医療機器について、廃棄せず適切に保管することを求めていたが、急増する感染患者への対応のため、人工呼吸器に関して医薬品・医療機器法の優先審査の対象とした。 国内の人工呼吸器は約2万2000台、ECMOは約1400台あるといわれているが、感染が爆発的に拡大するオーバーシュートが起きると現有では足りないとして、厚労省は医療機器業界やほかの精密産業に増産を要請していた。 COVIDー19の治療は手探り状態だ。感染力は強いとされ、あっという間に重症化し短時間で死亡するケースも出ている。肺炎が悪化した場合に欠かせないのが人工呼吸器で、自力では呼吸が苦しく酸素マス

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