医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

大不況長期化の可能性

ーIMFは大幅下方修正ー

2020年5月1日号

 IMF(国際通貨基金)が4月14日に発表した世界経済見通しは、20年の世界経済が約100年前に経験した世界恐慌以来の大不況になる可能性を示した。新型コロナウイルス感染症(COVID︱19)が世界で蔓延し、欧州諸国に続いて米国も医療崩壊危機に見舞われた。日本までもこの激浪に飲まれており、先進国経済が完全に機能不全状態に陥っていることからすれば当然のことだ。  IMFが今年1月時点で発表した世界経済の20年の見通しは、不振だった19年の2.9%成長から3.3%成長に緩やかに回復するとしていた。19年の世界経済のマイナス要因になっていた米中貿易戦争が小康状態を迎えていたためだ。この段階でCOVID︱19はまだ舞台に登場していない。世界経済のけん引役の米国経済は、減税効果が消えても株高による資産効果と堅調を続ける雇用情勢を背景に消費の好調が続くとして、2.0%と潜在成長率程度...  IMF(国際通貨基金)が4月14日に発表した世界経済見通しは、20年の世界経済が約100年前に経験した世界恐慌以来の大不況になる可能性を示した。新型コロナウイルス感染症(COVID︱19)が世界で蔓延し、欧州諸国に続いて米国も医療崩壊危機に見舞われた。日本までもこの激浪に飲まれており、先進国経済が完全に機能不全状態に陥っていることからすれば当然のことだ。  IMFが今年1月時点で発表した世界経済の20年の見通しは、不振だった19年の2.9%成長から3.3%成長に緩やかに回復するとしていた。19年の世界経済のマイナス要因になっていた米中貿易戦争が小康状態を迎えていたためだ。この段階でCOVID︱19はまだ舞台に登場していない。世界経済のけん引役の米国経済は、減税効果が消えても株高による資産効果と堅調を続ける雇用情勢を背景に消費の好調が続くとして、2.0%と潜在成長率程度の

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