平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
陸自隊員訓練事故死への疑問③
第99回
愛知医科大学 非常勤講師 照井資規
2020年5月1日号
前回(4月15日号)に続き、06年11月に札幌の陸上自衛隊真駒内駐屯地で発生した徒手格闘訓練時の訓練事故死について考察する。
前回記事に関して、この訓練事故をめぐる国家賠償請求訴訟(命の雫裁判)関係者には、市民をはじめ、弁護士など法律事務所関係者からも電話やメールが寄せられたという。なかには未確認だが、被害者が死亡するような技を何度もかけたA士長(当時)が事件後に陸曹となり、一般幹部候補生(部内)の選抜を経て、現在は陸上自衛隊の幹部(2等陸尉)として勤務しているとの情報提供もあった。A士長が訓練事故を起こしたことを反省する様子が見られないので情報を提供するに至ったという。
人は誰でも過ちを犯すものである。問われるのは、再発防止のために策を講じ、過ちを犯した本人はその後の生き方を変えることだ。悪意による犯罪であれば、厳し...
前回(4月15日号)に続き、06年11月に札幌の陸上自衛隊真駒内駐屯地で発生した徒手格闘訓練時の訓練事故死について考察する。
前回記事に関して、この訓練事故をめぐる国家賠償請求訴訟(命の雫裁判)関係者には、市民をはじめ、弁護士など法律事務所関係者からも電話やメールが寄せられたという。なかには未確認だが、被害者が死亡するような技を何度もかけたA士長(当時)が事件後に陸曹となり、一般幹部候補生(部内)の選抜を経て、現在は陸上自衛隊の幹部(2等陸尉)として勤務しているとの情報提供もあった。A士長が訓練事故を起こしたことを反省する様子が見られないので情報を提供するに至ったという。
人は誰でも過ちを犯すものである。問われるのは、再発防止のために策を講じ、過ちを犯した本人はその後の生き方を変えることだ。悪意による犯罪であれば、厳しい刑
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