医薬経済オンライン

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間違いだらけのHTA

COVID―19に関する英NICEの動き

第58回

横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中

2020年5月1日号

 今回は、前半で新型コロナウイルス感染症(COVID―19)をめぐる英国NICEのガイドライン作成状況を、後半でバイエルのTRK阻害薬「ビトラクビ」(一般名=ラロトレクチニブ、日本未承認)の最終決定の内容を紹介したい。  4月22日現在、COVID―19関連で12種のガイドラインが公表されており、ほかの疾患についても作成が進行中だ。うち11種は、COVID―19そのものの治療ではなく、別の疾患で治療を受けている患者について、COVID―19で医療供給体制が逼迫するなかでも適切な医療を提供するためのガイドラインだ(表参照)。  それゆえ、患者の治療指針のみならず、「未感染の患者が医療機関で感染する可能性」「患者が潜在的にCOVID―19に感染しており、それが医療従事者にも感染する可能性」なども踏まえて、包括的な対策を提案している。端的に表現すれば、できるだけ...  今回は、前半で新型コロナウイルス感染症(COVID―19)をめぐる英国NICEのガイドライン作成状況を、後半でバイエルのTRK阻害薬「ビトラクビ」(一般名=ラロトレクチニブ、日本未承認)の最終決定の内容を紹介したい。  4月22日現在、COVID―19関連で12種のガイドラインが公表されており、ほかの疾患についても作成が進行中だ。うち11種は、COVID―19そのものの治療ではなく、別の疾患で治療を受けている患者について、COVID―19で医療供給体制が逼迫するなかでも適切な医療を提供するためのガイドラインだ(表参照)。  それゆえ、患者の治療指針のみならず、「未感染の患者が医療機関で感染する可能性」「患者が潜在的にCOVID―19に感染しており、それが医療従事者にも感染する可能性」なども踏まえて、包括的な対策を提案している。端的に表現すれば、できるだけ少

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