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存在感の薄い厚労省医系技官

2020年5月1日号

 戦後最悪の危機であり、世界を恐怖と混乱に巻き込んでいる「新型コロナウイルス感染症」。日本の感染者数や死亡者数は欧米先進諸国に比べて確かに少ない。しかし、1月15日に日本で初の感染者が確認されてから今日までの経過を見ると、問題や課題も多く、最善の対処をしてきたとは思えない。 その原因に、主体性と指導力のない厚生労働省の対応があげられる。とくに初動の対応にかなり問題があった。最初の感染者が確認されてから1ヵ月後の2月13日、「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策」をわずか1枚の資料として同省ホームページ上に掲載した。その後、クルーズ船ダイヤモンドプリンセスでの集団感染が確認され、2月25日に「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」をようやく出した。この「スピード感の欠如」と「危機管理意識の低さ」は理解に苦しむ。 4月7日に安倍晋三首相が「緊急事...  戦後最悪の危機であり、世界を恐怖と混乱に巻き込んでいる「新型コロナウイルス感染症」。日本の感染者数や死亡者数は欧米先進諸国に比べて確かに少ない。しかし、1月15日に日本で初の感染者が確認されてから今日までの経過を見ると、問題や課題も多く、最善の対処をしてきたとは思えない。 その原因に、主体性と指導力のない厚生労働省の対応があげられる。とくに初動の対応にかなり問題があった。最初の感染者が確認されてから1ヵ月後の2月13日、「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策」をわずか1枚の資料として同省ホームページ上に掲載した。その後、クルーズ船ダイヤモンドプリンセスでの集団感染が確認され、2月25日に「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」をようやく出した。この「スピード感の欠如」と「危機管理意識の低さ」は理解に苦しむ。 4月7日に安倍晋三首相が「緊急事態

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