医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

隠れた貴族集団「日看協」の無為無策

新型コロナで予見できた人員不足に右往左往の悲劇

2020年5月1日号

 ここ2ヵ月ほど、泣く子も黙る殺し文句として口の端に上る言葉のひとつが「医療崩壊」だ。第1次安倍政権発足2ヵ月前の06年8月、容体が急変した妊婦が救急搬送先を断られ死亡した奈良県の大淀町立大淀病院事件を契機に広まった。終わりの見えないコロナ禍を前に、医療崩壊を防ぐ、という考え方や取り組みに対しては医療従事者のみならず、国民の幅広い層よりコンセンサス的なものが得られている。  殺し文句の“破壊力”を見せつけた最近の事例は、「オンライン診療」の解禁だろう。18年度より保険適用となっていたが、現実には日本医師会(日医)の反対で「慢性疾患で3ヵ月以上の対面診療を経た場合」といった高いハードルが設けられ、事実上、空文化していた。今回も日医は当初、受診歴のない患者のオンライン初診は認めないという立場だった。  ところが、患者と日々向き合う...  ここ2ヵ月ほど、泣く子も黙る殺し文句として口の端に上る言葉のひとつが「医療崩壊」だ。第1次安倍政権発足2ヵ月前の06年8月、容体が急変した妊婦が救急搬送先を断られ死亡した奈良県の大淀町立大淀病院事件を契機に広まった。終わりの見えないコロナ禍を前に、医療崩壊を防ぐ、という考え方や取り組みに対しては医療従事者のみならず、国民の幅広い層よりコンセンサス的なものが得られている。  殺し文句の“破壊力”を見せつけた最近の事例は、「オンライン診療」の解禁だろう。18年度より保険適用となっていたが、現実には日本医師会(日医)の反対で「慢性疾患で3ヵ月以上の対面診療を経た場合」といった高いハードルが設けられ、事実上、空文化していた。今回も日医は当初、受診歴のない患者のオンライン初診は認めないという立場だった。  ところが、患者と日々向き合う現

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence