ワクチン行政の硬直化呼び込む厚労省
HPVワクチンの争点増やす空気読めない立ち回り
2020年5月1日号
場の空気が読めない、とはこのことだ。国外では類を見ない「接種抑制」策をとるHPVワクチンで、厚生労働省の立ち回りが、無駄な争点を呼び込んでしまった。「新規9価HPVワクチンの審議は、直ちに中止してください」 4月15日。定期接種後の健康被害を訴えているHPVワクチン薬害訴訟全国原告団と弁護団が、厚労省に意見書を提出した。怒りの矛先は、同日、厚労省が月末の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で、MSDの9価ワクチン「シルガード9」を審議する方針を示したこと。承認への反対だけでなく、「審議」自体の撤回を求めるという、強い要求となっている。 2団体の訴訟の相手は、国、定期接種で用いる2価ワクチン「サーバリックス」を販売するグラクソ・スミスクライン、4価ワクチン「ガーダシル」を販売するMSD。シルガード9は、海外では「ガーダシル9」の名称で展開される後継品であり、健康被...
場の空気が読めない、とはこのことだ。国外では類を見ない「接種抑制」策をとるHPVワクチンで、厚生労働省の立ち回りが、無駄な争点を呼び込んでしまった。「新規9価HPVワクチンの審議は、直ちに中止してください」 4月15日。定期接種後の健康被害を訴えているHPVワクチン薬害訴訟全国原告団と弁護団が、厚労省に意見書を提出した。怒りの矛先は、同日、厚労省が月末の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で、MSDの9価ワクチン「シルガード9」を審議する方針を示したこと。承認への反対だけでなく、「審議」自体の撤回を求めるという、強い要求となっている。 2団体の訴訟の相手は、国、定期接種で用いる2価ワクチン「サーバリックス」を販売するグラクソ・スミスクライン、4価ワクチン「ガーダシル」を販売するMSD。シルガード9は、海外では「ガーダシル9」の名称で展開される後継品であり、健康被害を
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