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ギリアドが揺れる「1日1ドルと4500ドル」の間

世界を救う「レムデシビル」薬価、民間HTA機関が迫る決断

2020年5月15日号

 慌ただしい1週間だった。  新型コロナウイルス治療薬として、今月1日に米国で「緊急使用許可」を得た米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」(一般名)。日本でも大型連休中の7日に「特例承認」を得て、申請からわずか3日程度という、スピード承認に耳目が集まった。  製品名が「ベクルリー」に決まった日本では、当面の間、薬価収載されず、「保険外併用」の扱いを受けることになる。レムデシビルのグローバル開発が本格化しつつあった4月、ギリアドは米国で同薬を約14万人分、コンパッショネート・ユースや治験薬の用途で無償提供しており、その一部が特例承認を得た日本に回される。適応は重症患者に限られ、米国ほど危機的な状況にはない日本向けの供給量は極めて限定的と考えられる。  欧州でも提出された治験データから逐次評価してい...  慌ただしい1週間だった。  新型コロナウイルス治療薬として、今月1日に米国で「緊急使用許可」を得た米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」(一般名)。日本でも大型連休中の7日に「特例承認」を得て、申請からわずか3日程度という、スピード承認に耳目が集まった。  製品名が「ベクルリー」に決まった日本では、当面の間、薬価収載されず、「保険外併用」の扱いを受けることになる。レムデシビルのグローバル開発が本格化しつつあった4月、ギリアドは米国で同薬を約14万人分、コンパッショネート・ユースや治験薬の用途で無償提供しており、その一部が特例承認を得た日本に回される。適応は重症患者に限られ、米国ほど危機的な状況にはない日本向けの供給量は極めて限定的と考えられる。  欧州でも提出された治験データから逐次評価していくロ

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