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ラツーダの「3度目の正直」は浮かばれるか

米国より9年遅れ、新型コロナ禍の激動期に国内販売開始

㈱薬新 井高 恭彦

2020年5月15日号

 大日本住友製薬の非定型抗精神病薬「ラツーダ」(一般名=ルラシドン塩酸塩)がようやく国内で販売される。3月25日付で承認を取得。薬価収載後、精神・神経系領域専任MR350人が情報提供活動を開始する。  米国での販売開始が11年2月だから約9年遅れだ。すでに物質特許は切れ、独占販売期間は再審査期間8年のみ。主な対象疾患、統合失調症は競合が激化しているほか、折からの新型コロナウイルス禍で薬物治療ニーズも大きく変化している。この激動期にどのような情報提供活動を展開するのか。大日本住友の動きが注目される。  ラツーダは海外の精神科で広く使われている。日本での販売は海外より大きく遅れたが、旧住友製薬が創製した純日本産の医薬品だ。  旧住友は05年6月に一度、米メルクに欧米での開発権を導出したが、その年の10月に旧大日本製薬と合併して...  大日本住友製薬の非定型抗精神病薬「ラツーダ」(一般名=ルラシドン塩酸塩)がようやく国内で販売される。3月25日付で承認を取得。薬価収載後、精神・神経系領域専任MR350人が情報提供活動を開始する。  米国での販売開始が11年2月だから約9年遅れだ。すでに物質特許は切れ、独占販売期間は再審査期間8年のみ。主な対象疾患、統合失調症は競合が激化しているほか、折からの新型コロナウイルス禍で薬物治療ニーズも大きく変化している。この激動期にどのような情報提供活動を展開するのか。大日本住友の動きが注目される。  ラツーダは海外の精神科で広く使われている。日本での販売は海外より大きく遅れたが、旧住友製薬が創製した純日本産の医薬品だ。  旧住友は05年6月に一度、米メルクに欧米での開発権を導出したが、その年の10月に旧大日本製薬と合併して大

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