問われるべきは国内製薬の「社会的機能」

新型コロナ禍で「期待されない」産業の末路

2020年5月15日号

「コロナ淘汰」という言葉が俄かに流行り出している。外出の自粛と“三密”の回避で否応なく迫られた行動規制の結果、不急不要や過剰と見做された商品やサービスが次々と炙り出され、切り捨てられていく現象のことを指す。居酒屋業態を含む外食産業や、映画館・ライブハウス・パチンコ店などの娯楽施設、百貨店などを筆頭に、延いてはプロ野球や大相撲といったスポーツ興行なども対象に加わりつつある。都市封鎖が解けた中国・武漢では、市民の生活様式が一変し、前の姿には戻らなくなっているとも伝わる。日本でも「アフター・コロナ」を迎えた暁には、相応の変化が訪れることは避けられそうもない。　生活様式をこのように一変させる新型コロナウイルス感染症の拡大に、本来ならば、公衆衛生を担う一翼として追い風が吹くはずの国内製薬業界にも、経験したことのない嵐が吹き荒れている。 ... 「コロナ淘汰」という言葉が俄かに流行り出している。外出の自粛と“三密”の回避で否応なく迫られた行動規制の結果、不急不要や過剰と見做された商品やサービスが次々と炙り出され、切り捨てられていく現象のことを指す。居酒屋業態を含む外食産業や、映画館・ライブハウス・パチンコ店などの娯楽施設、百貨店などを筆頭に、延いてはプロ野球や大相撲といったスポーツ興行なども対象に加わりつつある。都市封鎖が解けた中国・武漢では、市民の生活様式が一変し、前の姿には戻らなくなっているとも伝わる。日本でも「アフター・コロナ」を迎えた暁には、相応の変化が訪れることは避けられそうもない。　生活様式をこのように一変させる新型コロナウイルス感染症の拡大に、本来ならば、公衆衛生を担う一翼として追い風が吹くはずの国内製薬業界にも、経験したことのない嵐が吹き荒れている。

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