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躍動するヘルスデータサイエンス

倫理審査委員会への挑戦

第5回 患者データの分析をスタートするための関門

独立行政法人国立病院機構東京医療センター 政策医療企画研究部 臨床疫学研究室 研究員 丹野清美

2020年5月15日号

 4月15日号(第4回)で紹介したとおり、研究計画の準備が整ったところで、2つの仮説を立てた。 ①同一診断群における「診療費の差額」(DPC総診療費と出来高換算した総診療費の差額)のバラつきは、医師により違いがある ②①で違いが出た診断群において、医師の意識によって、「診療費の差額」のばらつきの大きさは異なる 「医師のどんな意識が、診療行為量すなわち診療費に影響しているのか」を明らかにするために、この2つの仮説を検証する分析を行うことにしたのである。  研究計画ができあがったので、早速、データ収集と分析をスタートするために倫理審査へ、と行きたいところだったが、やはりその前に礼儀として、データをいただく患者の主治医の診療科に出向いた。  この研究は、医師たちの担当患者のデータ(情報)を使用し、さら...  4月15日号(第4回)で紹介したとおり、研究計画の準備が整ったところで、2つの仮説を立てた。 ①同一診断群における「診療費の差額」(DPC総診療費と出来高換算した総診療費の差額)のバラつきは、医師により違いがある ②①で違いが出た診断群において、医師の意識によって、「診療費の差額」のばらつきの大きさは異なる 「医師のどんな意識が、診療行為量すなわち診療費に影響しているのか」を明らかにするために、この2つの仮説を検証する分析を行うことにしたのである。  研究計画ができあがったので、早速、データ収集と分析をスタートするために倫理審査へ、と行きたいところだったが、やはりその前に礼儀として、データをいただく患者の主治医の診療科に出向いた。  この研究は、医師たちの担当患者のデータ(情報)を使用し、さらに

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