医薬経済オンライン

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読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー

懊悩と切り離せぬ人道支援

第145回

大西一幸

2020年5月15日号

アフガニスタンの診療所から中村哲著筑摩書房2005年2月刊(文庫版)  中村哲のことはずっと前から知っていたが、その著書を読んだことはなかった。読まないできた理由がとくにあったわけでも、著書に関心がなかったわけでもない。いつか読もうと思っていた、頭の中にある「積ん読本」の1冊だ。  彼は昨年12月4日、アフガニスタン東部ジャララバードで銃撃され亡くなった。その報を聞いたとき、私は彼の本をまだ1冊も読んでいなかったことに思いが走った。さすがに「積ん読」を後悔しても遅く、それでも追悼の念もあり、すぐにいくつか手に取った。  中村哲に関する知識は、福岡県出身の医師であり、アフガニスタンでのNGO活動で著名、アジアのノーベル賞ともいわれるマグサイサイ賞を受賞したことなどだ。今回の『アフガニスタンの診療所から』の... アフガニスタンの診療所から中村哲著筑摩書房2005年2月刊(文庫版)  中村哲のことはずっと前から知っていたが、その著書を読んだことはなかった。読まないできた理由がとくにあったわけでも、著書に関心がなかったわけでもない。いつか読もうと思っていた、頭の中にある「積ん読本」の1冊だ。  彼は昨年12月4日、アフガニスタン東部ジャララバードで銃撃され亡くなった。その報を聞いたとき、私は彼の本をまだ1冊も読んでいなかったことに思いが走った。さすがに「積ん読」を後悔しても遅く、それでも追悼の念もあり、すぐにいくつか手に取った。  中村哲に関する知識は、福岡県出身の医師であり、アフガニスタンでのNGO活動で著名、アジアのノーベル賞ともいわれるマグサイサイ賞を受賞したことなどだ。今回の『アフガニスタンの診療所から』の読書

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