間違いだらけのHTA
米国ISPOR・COVID−19基調講演の中身
第59回
横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット 東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中
2020年6月1日号
5月14日、バーチャル開催となった米国ISPOR(薬剤経済学・アウトカム研究の国際学会)のプレシンポジウムとして、「COVID―19(新型コロナウイルス感染症)下のHEOR」が開かれた。なおバーチャルISPOR本体の内容は登録料を支払う必要があるが、このシンポジウムは現在でも無料で視聴できる。単なる費用対効果評価に限らない、より広い概念のHEORが貢献し得る領域についての議論がなされた。
HEORはそのまま日本語に訳せば、医療経済・アウトカム研究となる。前半のHE(=医療経済)のみがクローズアップされがちであるが、本来は後半のOR(=アウトカム研究)も含めた概念で、「保険者などの意思決定者をターゲットに、新薬の価値を明らかにするエビデンスを創る領域」と定義される。筆者自身は、「QOL研究や市販後の追加的有用性の研究も含めて、新薬の価値を最大化できるような研究領域...
5月14日、バーチャル開催となった米国ISPOR(薬剤経済学・アウトカム研究の国際学会)のプレシンポジウムとして、「COVID―19(新型コロナウイルス感染症)下のHEOR」が開かれた。なおバーチャルISPOR本体の内容は登録料を支払う必要があるが、このシンポジウムは現在でも無料で視聴できる。単なる費用対効果評価に限らない、より広い概念のHEORが貢献し得る領域についての議論がなされた。
HEORはそのまま日本語に訳せば、医療経済・アウトカム研究となる。前半のHE(=医療経済)のみがクローズアップされがちであるが、本来は後半のOR(=アウトカム研究)も含めた概念で、「保険者などの意思決定者をターゲットに、新薬の価値を明らかにするエビデンスを創る領域」と定義される。筆者自身は、「QOL研究や市販後の追加的有用性の研究も含めて、新薬の価値を最大化できるような研究領域はす
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