現場が望む社会保障制度
オンライン診療の規制緩和を考える
第61回
ニッセイ基礎研究所主任研究員 三原 岳
2020年6月1日号
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、対応策として、オンライン診療の規制緩和が焦点となった。なかでも、オンライン診療の対象を対面で初診した患者に限る「初診対面原則」について、政府の規制改革推進会議が緩和を提案。厚生労働省や日本医師会は難色を示したが、「時限的緩和」として事実上、撤廃された。
確かに今回の対応はやむを得ない面があるし、患者の利便性などを考慮すると、平時に戻ったあともオンライン診療を拡大する方向性は重要である。しかし、初診対面原則を撤廃したことで、不正診療などのモラルハザードも懸念され、平時でも持続可能なのか疑問が残る。今回はオンライン診療の規制緩和をめぐる経緯を振り返りつつ、患者―医師の信頼関係にベースを置いた制度改革を提案する。
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、対応策として、オンライン診療の規制緩和が焦点となった。なかでも、オンライン診療の対象を対面で初診した患者に限る「初診対面原則」について、政府の規制改革推進会議が緩和を提案。厚生労働省や日本医師会は難色を示したが、「時限的緩和」として事実上、撤廃された。
確かに今回の対応はやむを得ない面があるし、患者の利便性などを考慮すると、平時に戻ったあともオンライン診療を拡大する方向性は重要である。しかし、初診対面原則を撤廃したことで、不正診療などのモラルハザードも懸念され、平時でも持続可能なのか疑問が残る。今回はオンライン診療の規制緩和をめぐる経緯を振り返りつつ、患者―医師の信頼関係にベースを置いた制度改革を提案する。
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